従業員の勤怠を把握・管理することは、会社にとって重要なことです。
そこで、近年では勤怠を見える化することが重要視されるようになってきました。

 

しかし、勤怠を見える化するというのは、どういうことなのかよく分からないという方もいるでしょう。ここでは勤怠を見える化する重要性と効果について説明したいと思います。

 

会社における勤怠とは

そもそも勤怠とは一体何を指すのでしょうか？

 

文字だけを見れば働くことと怠けることという意味ですが、一般社会における勤怠とは、出退勤時間など従業員の勤務状況のことを指します。

 

労働者の権利を守る労働基準法では休日や週の労働時間などが明確に定められており、従業員が何時に出勤して何時に退社したのかということや、1ヶ月に何日休んで何時間残業したのかという情報の把握・管理が重要なのです。

 

勤怠の見える化とは何か？勤怠を見える化することの効果とは？

これまでの勤怠管理といえば、タイムカードでの打刻や自己申告で用紙に記入するのが主流でした。

 

しかし、タイムカードや自己申告による勤怠管理では、実際の出退勤時間とは違う時間に打刻したり、実際に働いた時間より多く申告したりするなどの不正が起こるというデメリットがありました。

 

また、従業数が50人・100人を超えるような大規模な会社で上記の管理方法を行うと、1人1人の勤怠状況の把握や時間集計にコストが大幅にかかってしまいますし、給与計算のミスなどを起こす危険性もあります。

こういった勤怠管理における様々なデメリットやトラブルを回避するためには、勤怠の「見える化」が重要です。勤怠の見える化とは、文字通り従業員の勤怠状況をリアルタイムで確認・管理することを指します。

勤怠状況がリアルタイムで把握できることによってこれまでの問題を認識することができ、改善することができるようになります。

 

勤怠の見える化によって従業員1人1人の勤怠時間や残業時間などを一度に把握でき、適切な業務量の振り分けや無駄な業務・コストの削減、異常勤怠の回避などに繋げられると言えます。

 

以上のように、勤怠の見える化は労働状況や業務内容などの改善に非常に有効と言えます。
勤怠を見える化するためには、パソコンと連動したタイムレコーダーの導入や、クラウド型勤怠管理システムの導入が必要となります。
初期投資がかかるからと敬遠される方もいるかもしれませんが、長い目で見ればコストの削減となるので導入を検討することをおすすめします。