派遣社員の勤怠管理はどのように行えば良いか
働き方が選べる時代だからこそ、タイムカード一枚での勤怠管理はもう古いと言われています。
では、あらゆる業務や職種で活躍する派遣社員の勤怠管理は、どのように行えば良いのでしょうか?
正社員・派遣社員・アルバイトの違いとは?
正社員と派遣社員とアルバイト、それぞれに求人も違えば労働条件などにも違いがあります。
実際にどんな違いがあるのかをまとめてみました。
正社員
一般的な「会社員」と呼ばれる職種が該当します。
基本的に終身雇用を原則とし、「午前9:00~午後5時」など決まった勤務時間で長期的に勤務できるという特徴があります。
昇給や有休、退職金などの保証があり会社の福利厚生も利用可能です。
ただし、就業する企業によっては休日出勤や残業が多く、転勤や異動などの本人の意にそぐわない辞令にも応じないとなりません。
派遣社員
派遣社員と正社員の決定的な違いは、雇用期間が定められている点と時給制である点です。
派遣社員と似たような立場にある契約社員よりも時給が割高であることが多く、アルバイト・パートよりは正社員に近い立場にある人もいます。
しかし、派遣会社によって派遣先が変わるためずっと同じ仕事が続くとは限らない点と、 契約が満了となった時点で雇用止めとなるリスクもあります。
アルバイト・パート
正社員や派遣社員よりも少ない日数や時間帯で働くことができるのがアルバイトです。
以前はアルバイトとパートは別物という認識がありましたが、近年ではほぼ同じように扱われています。
給料は時給や日給で換算され、昇給や有休、退職金、社会保険などの保証がありません。
ただし働く時間や曜日を選びやすく比較的求人も多いことから、主婦層やダブルワークの必要がある人にはちょうどいい働き方ができます。
派遣社員の勤怠管理方法とは?
派遣社員の勤怠管理方法の原則は「派遣先の会社に準ずる」です。
派遣先の会社ごとに勤怠管理のやり方があるため、派遣先で働く社員とまったく同じやり方となります。
シンプルでわかりやすく、派遣社員の勤怠管理方法として一番取られている方法がこれです。
もちろん派遣会社も勤怠情報を知る必要があるので、派遣先の会社が派遣会社に報告して、それを基準に派遣社員に給料が支払われるという流れです。
中には派遣先会社のやり方ではなく、その月の勤怠管理を自己申告制で派遣会社へ報告するという方法もあります。
しかし、自分で管理する手間と提出を忘れてしまう恐れもあるため、自己申告制で勤怠管理を行っている派遣会社はあまりおすすめできないのが現状です。
派遣社員の勤怠管理はどのように行えば良いのか
ひと昔前は、正社員もアルバイトもパートもタイムカード一枚で勤怠管理を行っていましたが、「派遣先の会社」と「派遣会社」二つの企業を行き来する派遣社員の場合は、勤務時間や業務形態などが様々でカード一枚で管理できるものではありません。
自己申告制も個人の取り方ではひとくくりにまとめることは難しくなってしまいます。
そこで注目されているのが、クラウド型勤怠管理システムやパソコンと連動したタイムレコーダーなどです。集計も一手に引き受けてくれるので手間がかかりませんし、派遣会社と派遣先の会社もデータ共有ができます。
複雑化する勤務体制が当たり前のご時世、システム化した勤怠管理を使いこなせるのは重要なこととなってきていると言えます。