Web対応のタイムレコーダーを導入するメリットとその注意点
タイムレコーダーというと専用の機器を設置するイメージが強いですが、最近ではWebブラウザから打刻できるタイプも出ています。今回はそんなWeb対応のタイムレコーダーのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
パソコンで簡単操作!WEB対応のタイムレコーダー
パソコンやタブレットをタイムレコーダーとして使うタイプのものには以下の2種類があります。
- 専用のアプリケーションをインストールする
- Webブラウザで利用する
前者はOffice製品を利用するときのように、パソコンに専用のアプリをインストールして使います。後者の場合は、IEやGoogleChromeといったWebブラウザから専用のURLにアクセスしてログインすることで、その画面自体がタイムレコーダーとして使用できるようになっています。
Webブラウザで使うタイムレコーダーのメリット
デジタル式のタイムレコーダーを使うメリットには
- 集計やチェックのための時間が削減できる
- リアルタイムに勤務状況を管理できる
- 他のシステムへの連携がしやすい
という点が挙げられます。しかし専用のアプリケーションを端末にインストールする場合、初期設定で戸惑ったり、OSのバージョンアップで不具合が起きたりという問題がありました。
ただし、専用タイムレコーダーではなくWebブラウザを利用するタイムレコーダーであれば、
- インストール不要
- パソコンやタブレットがあればすぐに利用できる
- OSアップデートを意識する必要がない
というメリットがあるため、アプリのインストールに不安がある担当者でも導入のハードルが低くなります。
デメリットはタッチ操作に慣れていない人が多い場合の誤操作
メリットだけを見るとすぐに始められてとても良さそうに見えますが、デメリットもあります。Webブラウザを利用するため、誤操作によりその画面自体を閉じてしまったり、スマートデバイスに慣れていない人の場合は操作に戸惑ってしまったりということがあります。
年配の人が多い場合は、利用者が勝手に画面を閉じられないものや、シンプルな操作のものを選ぶほうが良いでしょう。
無料のタイムレコーダーには注意
Webブラウザで使えるタイムレコーダーには無料で使えるものもあります。ただし、機能や利用人数に制限を設けていたりサポートが不十分であったりと、無料ならではの制約もあるので、導入する場合はまず試用期間を設けて問題が無さそうであれば正式に導入するのがおすすめです。
シンプルさを求めるなら専用タイムレコーダーを
Webブラウザだけで完結するタイプはすぐに利用できることもあり、手軽に導入できますが、利用する従業員の使いやすさもしっかり考慮しましょう。
パソコンやタブレットの操作に慣れていない人が多いのであれば、出勤・退勤・休憩・外出を切り替えて、ICカードでタッチするだけといったシンプルな構造のもののほうが操作ミスもなくスムーズに運用できる場合もあります。
シンプルさを求めるならば、打刻に特化した専用タイムレコーダーが断然おすすめ。導入のしやすさやコストだけでなく、ヒューマンエラーの発生を防ぐ意味でも使いやすさを考慮してタイムレコーダー選びをしましょう。